宇佐美中学校で「働くって何だろう?」についてお話しさせていただきました。

宇佐美中学校 エトセトラ

7月12日、私、中嶋が伊東市立宇佐美中学校で「働くって何だろう?」をテーマに、2年生の生徒さんたちにお話をさせていただきました。

自分が家業を継いだきっかけと経緯、仕事をする上で心がけていることなどをお話させていただきました。

もともと、幼い頃から店の手伝いをしていたこともあり、ぼんやりと跡を継ぐんだろうなと考えておりました。
自分が大学3年生の時に、創業者である祖父が他界し、母が社長に就任したのをきっかけに、兄が同時に入社しました。

自分は、大学卒業と同時に会社に入社し、母と兄を手伝うことに決めましたが、自分の中で「他の道もあったんじゃないか?」という葛藤がありました。

そんな中、東日本大震災が起こり、しばらくしてから熱海店に来られたお客様からお手紙をいただきました。

震災で気持ちが沈んでいたところ、気分転換に家族で熱海旅行に来たついでに、山六さんで地金目鯛を買い、家族でいただきました。
美味しいものを食べることによって、沈んでいた気持ちが明るくなりました。
これからも、美味しい干物を作り続けてください。

との内容でした。
それをきっかけに、本気でこの道で生きていくという強い意志が生まれました。

兄と一緒に新しく取り組んだこととして、新商品の開発、今まで仕入れてこなかった新たな魚の買い付け、ネット・メルマガなどにも力を入れていきました。

ーーその後、中学生の時期に身につけておいた方がよいことをお話しさせていただきました。

コミュニケーション能力が一番大事なこと。
若いうちから、色々な人に出会って関わっていくことが必要で、それが自分の知識となり経験となり、レベルアップにつながること。
その時に注意しておくこととしては、波長の合う人とばかりといると、一定方向にしか話が進まないため、仲間内で盛り上がるだけで終わってしまうことが多いこと。

耳の痛い話をする人もいるが、そういった人と積極的に関わることで、自分の判断力・決断力をニュートラルな状態におくことができること。
ただ、一歩間違えると、たくさんの意見を聞き過ぎて決断できず優柔不断になってしまうので、何が自分にとって大事か考えて、しっかり決断できるようにしよう。

といった内容を、ガチョーンポーズを決めてお話しさせていただきました。

宇佐美中学校

最後に、普段地元の生徒さんでも目にすることのない、1kgモノの地金目鯛の干物を実際に手にとって見てもらったところ、先生も含めて教室が湧き立っておりました。